今回紹介されるのは世界一のクラゲ水族館館長奥泉和也さんです。
奥泉さんが館長を務める加茂水族館は全国的な水族館ブームに取り残され廃館の危機に瀕ました。
そのとき偶然、サンゴの水槽で生まれたサカサクラゲを見つけ飼育展示したところ好評。
それ以来クラゲに特化した水族館として復活、そんな奥泉さんのクラゲライフに迫ります。
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世界も注目の加茂水族館
今月18日の地震で震度6弱の激しい揺れを観測した山形県鶴岡市にある、飼育するクラゲの種類が世界一として知られる加茂水族館では、地震のあと来館者数が大幅に減少。水族館は安全をPRし、「ぜひ遊びに来てほしい」と呼びかけています。https://t.co/ptuzEf4s7F
— NHK科学文化部 (@nhk_kabun) June 21, 2019
奥泉さんが館長を務める加茂水族館は、山形県内では唯一の水族館です。
50種類以上のクラゲの展示は世界一を誇り、水中を漂うクラゲの姿は魅惑的で癒されますね。
またクラゲだけではなく、アシカショーやウミネコの餌付けなども、あり家族ずれで楽しめる水族館です。
水族館内のクラゲレストランでは、世界でも珍しいクラゲを素材にした料理を楽しむことが出来ます。
クラゲはコラーゲンたっぷりの健康食ですよね、美容に関心の高い女性にもおすすめの料理です。
またお土産もここ加茂水族館だけでしか買えないグッズもあるようですので、一度は訪れてみたい水族館ですね。
加茂水族館復活の原点サカサクラゲとは
サカサさん🙃ふわふわです #クラゲ #くらげ #海月 #サカサクラゲ #jellyfish pic.twitter.com/yKWNSAlSdX
— Coco (@coco_jellyfish) July 6, 2019
サカサクラゲは鉢虫綱根口クラゲ目のクラゲです。
鉢虫綱には冠クラゲ目、旗口クラゲ目、根口クラゲ目が属しています。
サカサクラゲはイソギンチャクのように、逆さまのままで底に張り付く奇妙な性質を持っています。
実はこのクラゲは、なんとなく逆さまになっているわけではありません。
体の中に褐虫藻と呼ばれる小さな藻類を共生させ、そのかわり藻類が光合成をして得た栄養を貰っているわけです。
そんな理由で効率よく栄養を作ってもらうために逆さまになっているのですね。
またサカサクラゲは水流が少なく、浅い場所を好むようです。
ですからほとんど泳がずに水槽の底の方にはりついている光景をよく目にすると思います。
エサは口腕から動物プランクトンを取り込みますが藻類と共生できるので、十分な光量がある場所なら、藻類が光合成をおこなった栄養分を得ることができます。
また刺胞毒は弱く、ほとんどの人は刺されてもチクチク痛む程度で済んでしまいます。
クラゲの飼育は意外に簡単
クラゲの飼育はその飼育の難しさや、飼育に必要な機器類が高いことからことかハードルが高そうに感じます。
しかしサカサクラゲは、クラゲ飼育の入門には他のクラゲの飼育と比較すると簡単なようです。
一般的にクラゲは水面や底に長時間いると弱ってしまうため、人工的に水流を作る必要があります。
しかしサカサクラゲは水流を必要としませんので、極端な話コップで飼育することもできます。
ただコップでの飼育は、やはり水質を悪化させやすいので飼育難易度は高くなります。
ですからサカサクラゲは水槽でろ過装置や照明、保温器具を使用さえすれば失敗も少なく飼育することが可能です。
今ではクラゲ飼育用のセットが通販やネット販売でも手に入れることが出来ます。
興味がある方は挑戦してみるのも面白いですね。
【情熱大陸】加茂水族館館長奥泉和也さん
次回は、世界一のクラゲ水族館館長・奥泉和也。世界が注目するクラゲのエキスパート。幻想的な世界へようこそ。7月14日夜11時15分放送。#情熱大陸 #mbs #tbs #奥泉和也 #クラゲ pic.twitter.com/ZPwd4C6qOR
— 情熱大陸 (@jounetsu) July 7, 2019
1964年山形県鶴岡市生まれ 現在55歳
子供の頃から海と釣りが好きで、海の近くで仕事がしたい、と1983年地元の農業高校を卒業後、アシカの飼育員として、加茂水族館に入る。
加茂水族館は、1960年に開館した歴史ある水族館だが、全国的な水族館ブームに取り残され、1997年には入館者が年間9万人まで落ち込み、廃館の危機になる。
そんな時、偶然サンゴの水槽で生まれたサカサクラゲを見つけた奥泉が飼育し、展示したところ好評。クラゲの専任に任命される。
1997年にクラゲの展示に取り組み始め、1998年には早くも日本一を目指し、2003年にはアメリカのモントレーベイ水族館を抜き20種展示で世界一を名乗る。2012年には30種展示、ギネスに世界一を認定される。
現在、60種を展示中。世界のクラゲ飼育のトップを走っている。世界中からくる飼育員の研修も積極的に行い、国際的にクラゲ飼育を牽引する存在。
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