夏になると町内会では恒例行事として盆踊り大会を行います。
夏休み中の楽しみとして、子供たちは浴衣を着て出かけたりしますよね。
また地元を離れた若者たちは、この時期になると実家に帰省し、古い友人たちと久々に会う機会になったりします。
そんな盆踊りの行事ですが、地域によって行われる時期は様々なようです。
中には9月に行う地域もあるとかききます。
そこで今回は、盆踊りの時期は8月?それとも9月?について解説したいと思います。
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盆踊りと時期と由来は
夏の行事の一つとして盆踊りがありますが、多くはお盆の時期に行われます。
仏教では年に2回、盆とお正月だけは「地獄の釜の蓋も開く」と言われています。
地獄を管理している鬼たちも、この日だけ休日になります。
地獄にいる罪を犯した人も、家族の元に帰る事が出来ると言うわけですね。
ですからどんな霊も、家族の元に帰る事が許される日、と言う事になっています。
その為に盆踊りは、迎え入れたご先祖様の霊を慰める意味が込められています。
地域の人々が集まり笛や太鼓に合わせて、踊りを踊りながら先祖を供養して霊を迎え入れ、そして最後は送ると言う行事です。
しかし元々は、一人で念仏を唱えながら踊る「念仏踊り」が始まりであると言われています。
それがやがて念仏を唱える人も増え、霊を迎え入れたり送り出したりする「踊念仏」の行事に変わりました。
そして現在のように、たくさんの人が参加できる盆踊りに進化したと言われています。
もちろん内容的には変わりありませんが、現代ではその表現も変化してきました。
盆踊りで流れる曲も流行歌だったり、アニメの主題歌だったりします。
今は、町内の大人から子供まで楽しめるイベントとして開催されるようになり、夏の風物詩にもなっています。
盆踊りは時期が8月って決まっているの
こんばん和☆〜(ゝ。∂)
🇯🇵夏の風物詩第一弾
よさこい祭りは毎年8月9日の前夜祭、10~11日の本番、12日の全国大会と後夜祭の4日間の祭り。
阿波踊りは8月8日〜8月16日、今夏(8月12~15日)の総踊りは中止。
西馬音内の盆踊は秋毎年8月16日〜18日の開催。
おわら風の盆は毎年9月1日~3日の開催。 pic.twitter.com/JFyxRTG9Bv— Staff@ドリームチーム (@StaffDreamTeam) July 26, 2018
盆踊りの目的はお盆に帰ってきたご先祖様の霊を慰め、そして別れを惜しむ事です。
また帰省して家族と再会する意味もある事から、人との交流を深める行事として捉えられてきました。
そのため、盆踊りが行われる時期はお盆中が多いようです。
昔は旧暦を元に決めていたため、お盆の日を7月15日と定められていました。そしてその7月15日の月は、ほとんどが満月であった為、灯りのない時代でも明るく過ごす事が出来るので盆踊りには最適だったようです。
また月の引力によって人の心も高揚する事から、心行くまで盆踊りが行われたとも言われています。
しかし、明治時代より暦が新暦に変わり、国際基準に定められてからは日本の行事のほとんどは1ヵ月遅れとなっています。
そんな関係からお盆も8月15日に定められたようです。
そしてこれに因み、盆踊りも同じころに行われている地域が多く、旧盆にあたる8月15日を含め、その前後数日間に渡って盆踊りが行われるようです。
中にはそのまま旧盆を取りいれている地域もあり、7月に盆踊りを行うところもあるようですよ。
盆踊りの時期は8月、それとも9月なのでしょうか
明日9月8日(土)に、雷門盆踊りが、開催されます!!
東京は、週末も30°Cを超える予想で、まだまだ暑い日は続きますが、盆踊りを踊って、いい汗かきませんか?😊
湯沢市の絵どうろうも飾られます!⭐️
夕方6時~9時までです。関東にお住まいの皆様、夕涼みにいかがですか? #秋田県 pic.twitter.com/lNK7TaFhcY— ゆざわグリーン・ツーリズム (@yuzawagt) September 7, 2018
盆踊りは仏教の盂蘭盆会の行事に結びつき、死者を供養する為の行事として定着してきました。
帰ってきたご先祖様の霊を迎え入れて慰め、そして別れを惜しむように送り出す言う意味から新暦の8月15日前後に盆踊りをする地域は多いですよね。
そのため本来悲しくて切ない意味での、供養として行われたものでした。
しかし現在は夏のイベントとして定着しており、地域によっては旧暦のままの7月をお盆として、盆踊りを開催するところも残っているようです。
また盆踊りは供養するだけでなく、豊作を願うための行事でもあります。
ですから農作業を主体としていた日本人の文化とも伝えられています。
そのためか自然の恵みに感謝する意味もあり、地域の中では9月の秋祭りに盆踊りを行っている地域もあります。
盆踊りは、夏だけの行事と思っていましたが、様々な意味合いが込められている事に驚きましたね。
また同時に、日本古来から伝わる文化を絶やすことなく、次世代へつなげていかなければならないと改めて感じてしまいます。
お盆の意味も改めて考え、今年の夏はあなたも盆踊りに参加してみてはいかがですか。